できれば優しいものをつくりたい

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なにかつくるとき、やっぱり優しいほうがいいな、って思う。
優しいの意味やら意義やらはいろいろあるとして、その全部の意味で。
映画とかパフォーマンスとか芸術とかいったら今はもう、なんでも出来ちゃう世の中で、おもしろさを求めるならば、差し出すものはなんにでも変えられる。
悪意も善意もそこに関係なく。求められることさえなく。
おもしろいものならばね。
たけど、人の心に深く届けるものをわざわざつくるとしたら、なんで、悪意をこめるのかわからないのです、わたし。
世の中に悪があるのは全然いいとしてね、だってそれは当然だと思うし、でもそれを描くんじゃなくて、「悪意」としてひとの心に深く届けるっていう意味がわからないのです。
悪いほうが簡単だと思う。簡単に人の心をえぐれると思う。
例えば映画も、おどろおどろしい映画って人気者。
悪を悪意で利用して、ただ目立とうとするみたいなのが、甚だわたしの神経に障ります。
人がさわいだらそれでいいみたいなの。みんな傷つくのにさ。

悪ふざけはときどき美しいけど、模倣やら、打算やらで成り立ったものは、とんでもなく悲しい。
そこにどんな意味があったか知らない。ただ、誰かに見せる意識があればこそ、「悪」は、徹底的な善意で描くものだ思う。
人の心を揺さぶるということは、傷つけっぱなしにすることとは違う。

でもさ、実はわたしも20代前半まで、それがわかってなかったわ。そういえば。
受け取る側としても。心が揺さぶられたのと、傷ついたのの区別がつかずに、単純に「すごい!!こんなことできるなんて、すごい!」とか言ってた気がする。
今は、やったもん勝ちとは思わなくなって来て、サイズとカラーだけで簡単に感動したりしないと思ってるけど。わからないな。あと10年したら。

今のわたしは、優しいものをつくりたいと思う。

アパートの入り口に、クチナシの花。
沈丁花とクチナシが、一番好き。
by azdrum | 2005-06-24 01:11 | 映画 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kasumix at 2005-06-25 01:15
そうですよね、優しいものでいきたいですよね、ものを作る側としては。
辛口だったとしても最後には「ハハハ」と笑えるようなようなものを目指しております。
精進あるのみですね
Commented by azdrum at 2005-06-25 02:21
>kasumixさま
まったくそのとおり!!辛口でも最後に「ハハハ」ですよね。
例えば感動しなくても、泣かせられなくても、大笑いさせられなくても、
「あ。なんかよかった。見て、残った」って一息つけるようなもの。
精進、これがぜんっぜん足りていません。わたし。
kasumixさんの作るものは、きっと、ユーモアと真実があると思います。
なにかお手伝いできることがあれば、声をかけてくださいね。


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